6月が始まります
雨の匂い、紫陽花の色、深まる緑。
6月は、自然の移ろいを静かに感じられる季節ですね。
1年の折り返しが近づいてくるこの時期、
ふと立ち止まって、自分自身と向き合いたくなる方も多いのではないでしょうか。
「この半年、私はどう過ごしてきたんだろう?」
「これから先、どんなふうに生きていきたい?」
そんな問いに耳を澄ませながら、
心と身体を、少しやさしく整えてあげる。
6月は、そんな“自分への時間”を意識してみるのにぴったりの季節です。
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「どう在るか」は、手から伝わる
どれだけ技術を磨いても
どれだけ知識を重ねても
“どんな気持ちで触れているか”は、手を通して相手に伝わってしまう。
そう気づいてから、私は「在り方」を大切にするようになりました。
姿勢や呼吸と同じくらい、自分の内側と向き合うことが、今の私にとって欠かせない習慣になっています。
「え?今ごろ気づいたの?」
はい、そうなんです。
でも、50代になった今だからこそ、ようやく本当の意味で自分を見つめられるようになった気がしています。
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忙しくても、「自分を整える時間」はつくれる
「時間がない」「無理」って、つい言ってしまう日もあります。
けれど、目の前のことに集中できる時間があるなら、
そのあとに、自分を整える時間だってきっとつくれるはず。
私の場合は、ある時は数秘、またある時はピラティス。
その時の自分にしっくりくるものを選びながら、自分自身と向き合っています。
誰かに言われたからではなく、「自分で選ぶ」。
その積み重ねが、私にとってのセルフケアの基本です。
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マッサージは、ただ身体をほぐすだけじゃない
セラピストの仕事は、技術だけでは成り立ちません。
触れる“手”から伝わる、あたたかさ、信頼、やさしさ、安心感――
言葉では表せない何かが、相手の心と身体をゆるめてくれるのです。
最近、他のセラピストさんから
「素敵なお仕事ですね」と言われることがありました。
そのひと言が心にしみて、嬉しくて、
「ああ、この道を選んでよかったな」と改めて感じました。
誰かのためになれている――
それが、私がこの仕事を続ける理由のひとつです。
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ヨーガスートラが教えてくれた「在り方」
「もっと自分の在り方を深めたい」
そう感じていた時に出会ったのが、ヨーガスートラという古代の教えでした。
私はヨガの経験はありません。
でも、この本を読み進めるうちに、シンプルな言葉たちが
まるで心の奥に語りかけてくるような感覚があったのです。
たとえば――
・心を整えること
・執着を手放すこと
・“今”という瞬間に意識を向けること
どれも、50代を生きる私たちにとって、
しなやかに、軽やかに生きていくヒントばかりです。
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50代は、まだ途中。だからこそ、自分らしく進んでいく
セラピストとして、女性として、ひとりの人間として――
私はこれからも、学びを続けていきたいと思っています。
“手”からも、“言葉”からも、
安心を届けられるような存在でありたいから。
50代は終わりではなく、「まだ途中」。
これから先も、しなやかに、やさしく、自分らしく。
そんなふうに歩んでいけたら嬉しいな、と思っています。
本日は最後までお読みくださりありがとうございます♪
少しがんばりすぎていませんか?
〜“楽であること”が、心と身体をゆるめる〜
先日、セラピストマッサージの世界大会に参加してきました。
世界各国から集まったセラピストたちと出会い、それぞれの“癒し”の技術に触れる、とても貴重な体験でした。
中でも印象に残っているのが、自分自身の「ゆるみ」体験です。
会場では毎日たくさんの学びがありましたが、私はその合間に、朝晩しっかりお風呂に入ることを欠かしませんでした。
疲れをその日のうちにリセットし、次の日に備える。
それだけで、身体がとても軽く感じられて――
「身体が楽って、こんなにありがたいんだな」と、改めて実感したんです。
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“楽”でいることの大切さ
がんばることは悪くない。
でも、知らず知らずのうちに、私たちは
どこかに力を入れて、ずっと気を張って生きているのかもしれません。
だからこそ、ふっと力を抜いて「楽」でいる時間が、心と身体にとってどれほど大切かを痛感しました。
ただホッとするだけで、肩の重さや腰の張り、足のだるさがスーッとほどけていくのです。
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「施術がやさしくなったね」と言われて
帰ってきてから、施術に入ったお客様から
「なんだか、やさしくなったね」「ふわっとゆるんでラクになった」と言われることが増えました。
大会での学びが、私の手を通して自然と伝わっていたのかもしれません。
癒しって、“こわばり”をそっとゆるめてあげることなんです。
今まで以上に、がんばりすぎている身体と心に、やさしく寄り添うことを大切にしたい。
そんな想いが、今の私の原動力になっています。
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新たに取り入れたアプローチ
大会が終わったら、リリースを皆さまへお伝えしようと思っていました。
整体の技術はこれまで通り土台として大切にしつつ、
今はさらに、「神経にやさしく働きかける」アプローチも取り入れ始めました。
オイルは使わず、お洋服のままで施術が可能です。
触れる場所やタイミングを工夫することで、リラックスが深まり、緊張が自然と抜けていくのを実感しています。
まだまだ学びの途中ですが、これからも一歩ずつ、丁寧に取り組んでいきます。
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がんばり癖が抜けないあなたへ
「なんとなく疲れがとれない…」
「毎日やることに追われてばかり…」
「がんばっているのに報われない感じがする…」
そんなふうに感じる方にこそ、ぜひ一度「楽になる体験」をしていただきたいのです。
頑張りすぎてるかも…と思ったら、
早く家に帰って、寝る。
それだけでも、立派なセルフケア。
ゆるめる時間は、がんばるための準備でもあります。
あなたも、“力を抜く”ための時間、持てていますか?
そんなひとときを大切にしたいあなたの味方でありたいと思っています。
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「知ること」「学ぶこと」そして、“自分でつくる”という選択
—— 40代・50代からの、感性を育てる時間へ
気づけば私たち、
いろんなことが「わかるようになってきたなぁ」と思う年代に入ってきました。
仕事、家族、人との関わり…
たくさん学んできて、いろんな経験も積んできて。
それなりに、自信もついてきた。
でも、ふとしたときに感じるんです。
「私、本当に“体験”してるかな?」
「それを、自分の言葉で語れてるかな?」って。
誰かの学びや経験を読んで「わかった気」になることって、あります。
でも、やっぱり——
自分の心が動いた瞬間って、ちゃんと体で覚えてる。
そして、それを自分の言葉で話せたときに初めて、“自分の知恵”になるんだなって思うのです。
*
先日、ある大会に出てみました。
ふだんの私だったら、ちょっと尻込みしちゃうような場。
でも、出てみたら…
悔しかったり、
嬉しかったり、
どこか疎外感を感じたり、
そして、人の優しさに泣きそうになったり。
いろんな感情が、どーっと押し寄せてきて。
ひとつひとつをじっくり味わってみたら、
「ああ、これが“今の私”なんだなぁ」って、
不思議と腑に落ちたんです。
こんなふうに心が動く瞬間って、
特別な場だけじゃなくて、
じつは日常にもたくさんある。
たとえば——
道端の花に目がとまったとき。
友達のちょっとしたひと言に、
胸があったかくなったとき。
その「感じる力」に気づくことで、
毎日が少しずつやわらかく、
穏やかになっていく気がします。
*
その第一歩目は、
本当にちいさなことかもしれません。
たとえば——呼吸。
「ねえ、いまちゃんと息してる?」
って、自分にそっと問いかけてみる。
忙しい毎日のなかで、呼吸を感じるだけでも、
ちょっとだけ、自分を取り戻せる気がします。
キャリアも、人生経験もたくさん積んできた今だからこそ、もう一度、自分の“感覚”に立ち返ってみる。
それって、これからの人生をもっと豊かにしてくれる、大切な時間かもしれません。
*
今朝、お顔にパックをのせるとき、
ふと手に力が入ってないことに気づきました。
シワがねじれないように、そっと、やさしく。
自分をいたわる手の感覚。
こんな風に、ひとつひとつの動作を
丁寧に紡ぐことで、
心の中に、ふわっとやわらかな風が流れる。
そんな毎日を、
これからも過ごしていけたらいいなと思っています。
人生をちょっぴりラクに楽しむために
「どうせなら、自分の人生をもっと楽しみたい」
そう思っている人、多いんじゃないかなと思います。
でも現実はというと——
「これはこうすべき」
「ちゃんとしなきゃ」
って、他人の声や、いつのまにか自分の中でできあがった常識に縛られて、
気づけば、毎日どこか窮屈に感じている……そんなことありませんか?
「ありのままでいいよ」なんて言葉、よく耳にするけれど、
実際どうすれば“ありのまま”になれるのか、わからなかったりもする。
私もそうでした。
どちらかというと、ずっと“考えてから動くタイプ”。
感情よりも頭が先に働く。
だから「感じるってどういうこと?」って思っていた時期もありました。
でも、アロマやボディーワークに出会い、
少しずつ“身体の声を聴く”ということに意識を向けるようになって、
ある日ふと、気づいたんです。
心を自由にできないのは、
考えすぎてる“頭”のせいかもしれないって。
考えグセって、無意識のうちに自分にブレーキをかけていることも多い。
「○○すべき」「こうじゃなきゃ」って、自分で自分を縛っていた。
でも、ちょっとだけ思考をお休みさせて、
“身体”に意識を向けてみると——
「感じる」ことができるようになる。
そうすると不思議なことに、
いま目の前で起きていることに対して、
冷静に、客観的に見られるようになってくるんです。
本来、人はみんな自由なんだから。
でも、私たちは長い人生の中でいろんな価値観を身につけて、
いつのまにか“自由じゃない自分”を作り上げていたのかもしれません。
だからこそ、まずは自分の“好き”をちゃんと味わうことから。
ほんのちょっとでいいんです。
「これ、私けっこう好きかも」って思えることに気づけたら、それだけで十分。
「聴く」って、頭じゃできない
もうひとつ、私が最近あらためて気づいたことがあります。
それは、「人の話を聴く」って、思ってる以上に難しいってこと。
いくら「ちゃんと聴こう」と思っても、
心のレンズが曇っていたら、言葉がスッと入ってこない。
その“曇り”の正体は、
実は身体の緊張や流れの滞りだったりするんです。
カウンセリングでも「聴く」は基本。
私も長年大事にしてきました。
でも、本当に深く「聴く」ためには、
頭だけじゃなくて、身体がゆるんでいることが大事。
身体がガチガチだと、心も固まってしまう。
どんなに耳を傾けようとしても、深い部分までは届かないんでしょう。
瞑想が好きな人が多いのも、
「頭を空っぽにしたい」「ちょっと離れたい」って思いがあるから。
つまり、感じるスペースをつくりたいという本能的な欲求だろうと。
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だから、もし「最近なんだか人の話が入ってこないな」と思ったら、
「私って、聴けてないのかも」と責めるよりも、
まずはこんなふうに自分に声をかけてみてください。
「ちょっと疲れてるのかもね」
「今、少し余白が足りないだけかも」って。
身体を緩めるだけで、
心もすっと軽くなることがあります。
この気づきは、じつは今、マッサージセラピスト大会に向けてトレーニングをしているなかで、
自分自身と向き合う時間の中から生まれてきたものでした。
心と身体はいつだってつながっていて、
どちらかが詰まっていると、もう一方も流れにくくなる。
だから、人生をちょっぴりラクに楽しむためには、
「考えすぎてるかも」と思ったら、まずは身体に意識を向けてみる。
それが私のおすすめの方法です。
よかったら、あなたの「ちょっとラクに生きるヒント」も、
教えてくださいね。
昨夜、おそろしく鮮明な夢を見ました。
記憶が今あるところで書いてみました。
どこか異国の地で、美容エステを受けている夢です。
正直なところ、雰囲気は怪しさ満点。
それでも施術を受けた私は、
鏡に映る自分の顔を見て驚きました。
若返っている。明らかに。
「すごい……」と思ったのも束の間、
ふと施術者たちの手元が気になり、自分の体を見下ろすと——
なんと、傷だらけ。
これは違う!
このまま継続するよう言われても、私はきっぱりと拒否しました。
そこで、夢から目覚めました。
夢の中の私は、
「見た目の変化」に心を動かされ、
「自分の本質」が傷ついていることに気づくまでに時間がかかりました。
目が覚めたあと、心に残ったのは、
“誰かから教わったことを、自分の技術として落とし込む”ことの大切さと、
それには時間と地道な努力が必要だという、ある種の覚悟のようなものでした。
一瞬で変われるような魔法のような技術は、もしかしたら存在するかもしれません。
でも私は、見えないところにこそ、丁寧に手をかけたい。
体に触れる仕事だからこそ、結果も大事だけれど、
「どうやってそこにたどり着いたか」も、同じくらい大切だと思うのです。
今、私はまさに、その地道な道を歩いている途中。
夢がそれを教えてくれた気がしています。
もし、「ラクに変わりたいな」と感じたとき、
その変化の裏にある“プロセス”に目を向けてみてください。ひんとが見つかりますように。