「肩こり=肩の筋肉」だけではありません
みなさんは「肩こり」と聞くと、
肩の筋肉がかたくなっていることを想像されると思います。
肩に手をあてて、ほぐしている方をみると
肩ほぐしても、、、と思うのです。
マッサージやストレッチが
肩こりの解決方法だと考えられがちです。
ですが、それだけでは一時的に楽になっても、
またすぐに戻ってしまうことが多いのです。
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どうして肩の筋肉が固まるのでしょうか?
実は、肩そのものに問題があるのではなく、
からだ全体のバランスや神経の働きが関係しています。
つまり、肩こりは“結果”であって“原因”ではないのです。
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肩こりをつくる4つの理由
1. 呼吸の問題
息を吸ったり吐いたりする力(横隔膜や胸の動き)が弱いと、
肩にまで負担がかかってしまいます。
2. 首の神経のストレス
自律神経がピリピリと緊張し、肩の筋肉が休めなくなります。
3. 内臓の疲れ
胃や肝臓などの調子が悪いと、その影響が肩のまわりに出ます。
4. 心や姿勢のクセ
ストレスや感情の影響で「身を守ろう」と肩に力が入ってしまいます。
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肩を触らなくても肩こりは楽になります
少し不思議に思われるかもしれませんが、
肩を直接さわらなくても肩こりがやわらぐことがあります。
• 胃の調子を整えると肩が軽くなる
• 肝臓をケアすると首の横の筋肉がやわらかくなる
• 首の奥の神経の緊張をとると深いコリが消える
このように、肩こりは「全身からのサイン」でもあるのです。
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👉 ですので、肩こりを解決するためには、
肩だけでなく「体全体」を見てあげることが大切なのです。
運動不足からくる腰痛
ある姿勢から腰が痛くて動けなくなる――
そんな経験はありませんか?
最近では、長く座ったまま動かない時間が増えている方も多いものです。
でも実は、その腰痛の原因は「腰」ではなく、
運動不足で使えていない“太もも”にあることも多いんです。
腰を守るためには、腰そのものに頼るのではなく、
「太もも」をしっかり動かすことが大切ですね。
室内でできる太ももエクササイズ編
外に出なくても、おうちの中で腰を守る“太ももエクササイズ”はできます。
テレビを見ながら、家事の合間に、ちょっとした時間でOK。
🔹椅子スクワット
椅子に腰かける直前までお尻を下ろし、ゆっくり立ち上がる。
腰ではなく、太ももとお尻で動く意識を持つ。
👉 10回×1〜2セットを目安に
🔹もも上げ
背筋を伸ばして立ち、その場で膝を交互に高く上げる。
太ももをお腹に近づけるイメージで。
👉 20回
🔹内ももタオルはさみ
椅子に座り、両ひざの間にタオルを挟む。
息を吐きながらギュッと力を入れ、吸いながらゆるめる。
👉 10回
✨ ポイントは「腰に負担をかけず、太ももをしっかり使うこと」。
毎日のちょっとした習慣で、腰の軽さが変わってきます。
シカル消費(エシカル消費)って?
日本では、駅や街、テレビの広告などから毎日たくさんの情報が入ってきます。そのせいで、気づかないうちに「もっと買いたい!」という気持ちが膨らんでしまいがちです。
でも、生活には消費が必要な場面も多いのが現実です。大切なのは、
本当に必要なものを見極めて買う
買ったものは大事に最後まで使う
ことです。
今の生活を続けると、地球3個分の資源が必要になると言われています。だから、大量消費を避け、
リサイクルや再生利用されたもの
生産や流通で搾取のないもの
地元産や生産者の顔が見えるもの
など、環境や社会に配慮した「エシカル消費」を意識することが大切です。
完璧を目指さなくても、できることから少しずつ、無理なく楽しく取り入れていきたい――そんな気持ちになったのは、私ももうすぐ60歳を迎えるせいかもしれません。
ものも身体も大切にする暮らし
建前ではなく、私たち一人ひとりが ものを大切に扱い、最後まで使うこと が必要です。最近は洋服のサイズ直しが流行っています。サイズが変わった服を捨てずに直して使う――こうした工夫も、ものを大切にする一歩です。
これは身体も同じです。身体もメンテナンスをしながら、無理なく使い続けること が大切です。
大切なのは、完璧を目指すことではなく、 できることから少しずつ。
無理なく楽しみながら、暮らしの中で実践していくことが大切なのでしょう。
家族との会話や友人とのやりとり、地域や職場でのちょっとしたふれあい。
言葉を交わすこともあれば、表情やしぐさで気持ちを伝えることもあります。
それらすべてが「コミュニケーション」です。
年齢を重ねると、これまで自然にやってきた関わり方を、あらためて見直したくなることがあります。
長い人生経験があるからこそ、新しい視点を取り入れることで、人とのつながり方もより心地よく変わっていくのかもしれません。
そこで、「コミュニケーションとして考えてみた」ときに思うのは――
相手の思いを受けとめる力、物事を多角的に見る力、必要な情報を集める力。
そして、自分自身の身体の状態を知り、理解することの大切さです。
自分のことを後回しにしていませんか?
周りへの心配りに追われるあまり、自分の身体の声を聞き逃してはいないでしょうか。
実はこれは、セルフケアでできること。
何も他人様から教えを乞う必要はありません。
自分で、自分を知ることができるのです。
身体をよく理解すると、他人との関わり方も自然とやわらかくなり、日常でのスキルも少しずつ高まっていきます。
この気づきは、家庭や地域での関わりや趣味、仕事など、これからの毎日の中にしっかりと活かすことができるでしょう。
そのためには、まず「自分を知ること」。
命の時間を、自分のために大切に使うこと。
もし、でも、どうせ、だって と無意識に制限をかけているなら、そろそろ卒業しませう。
10月、呼吸に意識を向けて心地よく
10月に入り、朝晩の空気がひんやりとしてきましたね。
木々の色づきも少しずつ始まり、季節がゆっくりと進んでいくのを感じます。
そんな変化の時季こそ、呼吸に意識を向けてみましょう。
せかせか動き続けると、呼吸は浅くなり、肩や心までこわばってしまいます。
そこで、ちょっとした呼吸のコツ。
肩に意識をあげて、そっと持ち上げる。
吐く息とともにふわっと下ろしてみる。
秋の空気に重さをゆだねるように。
息を吸うときは自然に、心地よく。
吐くときは、吸うよりも少し長めに。
まるで木の葉が風にのって舞い降りるように。
これだけで、肩の力が抜けて、
秋の澄んだ空気と一緒に、
自分のペースを取り戻せる気がします。
呼吸に耳を澄ませる時間は、
自分とやさしくつながる時間。
気づけば、それが日常に根づいていきます。
まずは、ひと呼吸から。
今日も、深く息を吐きながら
心地よく秋を味わっていきましょう。季節の変わり目、眠りの質を見直すとき
朝晩の気温が下がり、少しずつ眠りやすくなってきましたね。
けれど同時に、夏の暑さによる疲れがそろそろ溜まってくる頃でもあります。
身体も心もなんだか重だるく、膝まわりに違和感を覚えることも。
季節の変わり目だからこそ、私たちの身体は敏感に反応しているのかもしれません。
そんなときに大切なのは――しっかり眠ること。
睡眠中は体がリラックスし、日中に受けたダメージを修復する「成長ホルモン」が分泌され、代謝も活発になります。
また、大脳が休むことで自律神経のバランスが整い、ストレスの緩和や耐性アップにもつながると言われています。
つまり、良質な睡眠は心身の健康を守り、翌日のパフォーマンスを高めるための大切な準備。
そこでおすすめなのが、“眠りの香り”。
アロマを取り入れることで、脳をやさしく休息モードに切り替え、疲れをすっきり回復へと導いてくれます。
眠りをサポートするおすすめアロマ3選 🌙✨
ラベンダー
リラックスの代名詞ともいえる香り。心を落ち着け、安眠へと導いてくれます。
スイートオレンジ
やさしい甘さが安心感を与え、不安や緊張をゆるめてくれる香り。夜にも使いやすい柑橘系です。
フランキンセンス
深い呼吸を促し、心を静めて瞑想のような落ち着きをもたらしてくれる香り。眠りの質を整えたいときにおすすめです。
サロンで体験できる“眠りのブレンド”
オハナでは、フランキンセンス × カモミールローマン × ゼラニウムをブレンドした、
しっとりやさしい時間を過ごせるアロマトリートメントもご用意しています。
香りに包まれながらのトリートメントは、心も身体も深い休息へ。
「眠りの質を整えたい」「だるさをリセットしたい」という方におすすめです。
夜長の季節がはじまる今こそ、香りに包まれる「睡眠の日」をつくってみませんか?🌙✨
体力不足じゃないかも?!
その疲れ、「脳の忙しさ」が原因かもしれません
「最近、なんだかずっと疲れている気がする…」
そう感じたとき、真っ先に「体力が落ちたのかな?」と考えがちですよね。
でも、実は――
その疲れ、体の問題ではなく「脳がずっと忙しいせい」かもしれません。
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脳が勝手にフル回転していませんか?
体力のない人の中には、頭の中で音楽が流れ続けていたり、ひとり言が止まらなかったりと、無意識のうちに脳がフル稼働している方が一定数います。
• 頭の中で音楽がずっとリピート再生
• 自分の声でナレーションが流れ続ける
• 脳内会議が24時間休むことなく開催中
これ、かなり脳に負担がかかります。
体自体は元気でも、「なんかもうヘトヘト…」と感じてしまうのはそのせいかもしれません。
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私自身も「脳がずっとしゃべってるタイプ」でした
実は私もそう。
いつも頭の中がフル回転していて、静かな時間なんてほとんどありませんでした。
「普通の人って、何も考えてない時間があるの?!」
「頭の中、何も流れてないってどういうこと?!」
ずっとそう思っていました。
だからこそ、疲れているのに眠れなかったり、休んでもスッキリしなかったり…。
でも、原因が「体力不足」ではなく「脳の過活動」だと気づいてから、対策が変わりました。
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脳の休憩時間をつくるなら「呼吸」がおすすめ
私がいろいろ試してみて、一番効果を感じたのが「呼吸」です。
瞑想やいきなりの運動も良いのですが、ハードルが高いと続きません。
その点、呼吸ならどこでも、いつでも、誰でもできます。
呼吸にもさまざまな方法があり、その時の心や体の状態に合わせて選べます。
たとえば――
• 中庸呼吸:心と体をニュートラルに戻す呼吸法
• ボックス呼吸:息を吸う・止める・吐く・止めるを同じ秒数で繰り返し、自律神経を整える呼吸法。イライラしがちな方へおすすめです。
• カパーラバティ:丹田をしっかり使い、不要なものを吐き出してスッキリさせる浄化の呼吸法。あとからの呼吸がぐっと深くなるのを実感できるでしょう。
ほんの数分でも、脳の「休憩時間」になります。
呼吸によって、頭の中が静かになり、余計な疲労感も減っていきます。
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カパーラバティ呼吸法で感じた、小さな大きな変化
先日、呼吸法ミーティングのシェア会で、カパーラバティ(浄化の呼吸)を実践しました。
すると――
「ぽっこりお腹がスッキリした!」
「横隔膜の動きがよくなった!」
そんな声がたくさん届きました。
ほんの短い時間の呼吸でも、体はちゃんと変化してくれるんです。
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私自身の体験
私が一番感じたのは、足裏がしっかり地に着いている感覚。
地に足がつく、とはよく言いますが、まさにその感覚でした。
人によって感じ方はさまざまです。
変化はとても微細で、派手さはありません。
でも、その「微細な気づき」を積み重ねていくと――
• 体の居心地がよくなる
• 気持ちが中庸に整ってくる
• 生き方も、息(呼吸)も、楽になる
そんな変化につながっていきます。
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小さな呼吸が、大きな安心へ
カパーラバティは、体の中に溜まった不要なものを吐き出し、心身を軽くしてくれる呼吸法です。
ちょっとした疲れや、気持ちの停滞を感じたときにもおすすめです。
呼吸は、誰でも、どこでも、すぐにできる“自分を整える道具”。
その魅力を、これからも一緒にシェアしていけたら嬉しいです。呼吸法を体験してみませんか?
もし、
「頭の中がずっと忙しくて疲れている」
「呼吸で気持ちや体が楽になるのを試してみたい」
そう感じた方は、ぜひ一度体験してみてください。
オハナでは、呼吸法を取り入れたボディワークを通じて、
心と体を無理なく整えていくサポートをしています。
• 初めての方でも安心
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ほんの数分の呼吸でも、脳と体の両方がふっと軽くなる感覚を味わえますよ。
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年齢とともに変わる「骨盤底」──尿漏れの原因と対策
女性の体は、年齢とともにさまざまな変化を迎えます。
「筋肉の衰え」がその一つですが、実は尿漏れの原因はそれだけではありません。
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筋肉だけじゃない、支える力の変化
筋肉のピークは20代。そこから少しずつ筋力は落ちていきます。
でも、尿漏れに関わるのは筋肉だけではなく、体を支える“線維”の質の変化も大きなポイントなんです。
骨盤を支えるのに重要な「線維」は、主にこの2つ。
• コラーゲン:強度担当。切れにくく、骨盤底や靭帯に多く含まれます。
• エラスチン:弾力担当。伸び縮みして、元の形に戻る性質があります。
このバランスがあってこそ、骨盤底はしっかり支えられているのです。
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更年期とともに質が落ちる線維
更年期になると、女性ホルモン「エストロゲン」が減少します。
すると、このコラーゲンやエラスチンの“質”が落ちて、支える力がガクッと低下します。
「なんとなく緩んできた気がする…」
そんな体のサインが出やすくなるのも、この時期です。
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生活習慣の負担もじわじわ影響
ホルモンの変化だけではありません。
日々の生活習慣も、骨盤底に少しずつ負担をかけていきます。
• 慢性的な炎症 → コラーゲンが硬くてもろくなる
• 肥満・便秘 → 腹圧が高くなり、支える力に負担がかかる
• 咳の習慣、座りっぱなし、運動不足 → 骨盤底への圧力が続く
こうした小さな要因が積み重なることで、骨盤底の機能が低下してしまいます。
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尿漏れが起きるメカニズム
まとめると、尿漏れは次の三つ巴によって起こりやすくなります。
1. 骨盤底筋群の弱化
2. コラーゲン・エラスチンなど線維の質の低下
3. 生活習慣による負担の蓄積
この3つが重なることで、支える力が限界を超えてしまうのです。
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対策のポイント
尿漏れ対策というと「骨盤底筋を鍛える」が真っ先に浮かぶかもしれません。
もちろんそれも大切ですが、それだけでは足りません。
• 炎症を起こさない生活
• 腹圧を高めすぎない工夫(便秘・肥満・姿勢の改善)
• 咳やくしゃみなどの衝撃に備える身体づくり
年齢、ホルモン、生活習慣――。
3方向からバランスよくケアしていくことが、これからの世代に必要です。
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身体はひとつながり。
どこか一か所だけを鍛えたりケアするのではなく、全体をみて整えていくことで「日常の快適さ」が守られていきます。
「少し気になる」そんな段階で対策を始めることが、未来の自分へのギフトです。
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🌿 オハナでは、呼吸法を取り入れながら姿勢改善に取り組んでいます。
正しい呼吸は、骨盤底への負担を減らし、筋肉の働きを引き出す土台づくり。
姿勢が整うことで、骨盤底も自然と支えやすくなります。
「何から始めればいいかわからない」「ちゃんと整えたい」
そんな方も安心してご相談くださいね。
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知識は増えているのに、日常は変わらない──。
その理由は意志の弱さではなく、“気づく力”がまだ眠っているだけかもしれません。
知識はどんどん増えていくのに、日常は思ったほど変わらない――。
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
実は、私自身にもそう感じていた時期がありました。
そして、多くの方がこう思ってしまいます。
「私にはやっぱり無理なのかな」
「これは自分に合っていないのかも」
そうしてまた新しいやり方を探しに行き、気づけば同じループをぐるぐると繰り返してしまうのです。
学びが根づかない背景にある3つのポイント
この状態では、学んだ知識が日常に根づきにくいのです。
では、これらをクリアできたら?
つまり――
学びが人生にしっかり根を張り、成果として形になっていくものですね。
第一歩は「観察」から
これは誰かが答えをくれるものではなく、
「自分との対話」を通じて育っていくでしょう。
具体的な行動に落とし込むには、まず細やかな観察から始めてみましょう。
難しく考える必要はありません。
たとえば、普段の「お皿を持ち上げる動作」を観察してみるだけでもいいのです。
こうした観察を通して、
「自分が普段どうしているか」に気づけるようになります。
そして気づいた瞬間に、
「こうしたらもっと楽かもしれない」
「ここで息を吐いたらスムーズだな」
――そんな小さな修正が自然と生まれていきます。
この小さな修正の積み重ねが、やがて「腑に落ちる感覚」や「自然なルーティン」をつくっていきます。
ほんの小さなステップが、大きな変化の入口なのです。
私の体験:呼吸法との出会い
みなさんにもきっと運命の出会いがあると思います
3年前、私は「いい呼吸 Toshi チャンネル」に出会いました。
Toshiさんが毎週届けてくださる、無料の30分呼吸のお稽古――。
それが、当時の私にとって大きな希望となりました。
今では、さらに深く呼吸法を学び続けています。

当時の私は、繊細すぎる自分に自信が持てず、不安ばかりを抱えていました。
けれど、その呼吸法をきっかけに、ほんのささやかな変化に気づけるようになったのです。
同時に、こう実感しました。
「私が自分をいたわるとき、私はいちばん上機嫌でいられる」
その確かな感覚が、静かに心の奥に宿っていきました。
まるで、自分の中に小さな宇宙が広がるような――そんな感覚。
それでも私たちは、どうしても「人と比べる世界」の中で生きています。
けれど、このささやかな変化を感じ取るためには、他人と比べている暇なんて、きっとないのです。
さいごに
あなたは、今日どんな“小さな気づき”に出会えそうですか?
その気づきのひとつひとつが、明日のあなたを少し軽く、やさしくしてくれるかもしれません🌿
変化が感じられないときに
── 感情を言葉にする意味と、見えない心の動き ──
最近、感情を「書く」「話す」という形にして外へ出すことを意識しています。
言葉にすることで、心と向き合えているように感じるからです。
それでもふと、
「まだ何も変わっていない気がする…」と落ち込んでしまうことがあります。
でも実際には、その“まだ変わっていない気がする”の奥で、心は静かに動き始めています。
とても微細で、目の動きほどの小ささだから気づきにくいだけ。
🧠 「良いイメージ」が残りにくい理由
人の心は、ネガティブなことのほうを優先して覚えるようにできています。
これは生き残るための進化の知恵。危険や失敗をしっかり記憶することで、安全を守ってきたのです。
ネガティビティ・バイアス
危険や失敗、痛みなどのマイナスの記憶が強く残るようになっている。
達成の慣れ
成功の喜びも、時間が経つと「当たり前」として処理されてしまう。
意味づけの習慣
「失敗=ダメ」と無意識に結びつけてしまうと、改善して成功しても“失敗の延長”に見えてしまう。
🌱 変えていくためのヒント
失敗 → 改善 → 成功 をひとつの物語として書き出す
→ 「ダメだった」で終わらず、「学びが成功につながった」と脳に定着させる。
小さな成功を味わう
→ 「できた」「乗り越えた」という感覚を体に覚えさせることで、失敗=悪いイメージが薄れる。
失敗を“データ収集”と再定義する
→ 「ダメだった」ではなく「次に活かせる情報だった」と意味を変えていく。
🌬 感情を言葉にすることで起きること
言葉にするという行為には、静かだけれど確かな力があります。
感情の整理が進む
頭の中でぐるぐるしていた感情が形になり、見えてくる。
心の緊張がゆるむ
外に出すことで、抱えていた圧力が下がり、気持ちが軽くなる。
新しい解釈が生まれる
書いて初めて「別の見方がある」と気づくことがある。
他者との対話が成長を加速させる
誰かと話すことで、考えが整理され、視野が広がる。
🕰 「変化が感じられない」のは、変化がないからではない
脳は慣れた反応を好むので、すぐに「変わった!」とは感じにくいものです。
でも、ある日ふと気づく瞬間があります。
「あれ、前の私ならもっと落ち込んでいたのに、今は落ち着いている。」
── それこそが、心が静かに変わっていたサインです。
じわじわと、確実に。
感情を言葉にすることは、心の基礎体力をつくるトレーニングのようなもの。
焦らなくて大丈夫。静かに根を伸ばしている、その時間が未来のあなたを支えてくれます🌱
心理学では「観察 → 見立て → リフレーミング」というプロセスを繰り返します。
私自身まだ勉強中ですが、意識して行うと、対話がずっとスムーズになったと感じています。
ただ、人には感情があります。
理屈では整理できても、心が追いつかないこともありますよね。
「正しいこと」や「望ましい対応」が分かっていても、気持ちがついてこないこともある。
そんなときこそ、感情を否定せず「あるものとして受け止める」ことが大切。
悲しい・悔しい・腹が立つ──それらはすべて、人が生きている証です。
無理に抑え込まず、安全な場所で言葉にしてあげることで、落ち着きを取り戻せることがあります。
理論と感情の両方を扱うのは、簡単ではありません。
でも、心を見つめる技術を学びながら、自分や相手の感情にもそっと寄り添えるようになると、対話はぐっと楽になります。