心も身体も春支度。ゆるめて、軽やかに。
桜の蕾がちらほら。
まだ風は冷たいけれど、ふとした瞬間に春の気配を感じる。
陽射しがやわらかくなって、空の色も少しずつ軽やかになってきた。
そんな今日は、ヨガの日。
たくさんのカパラバディで、いらないものを吐き出す。
股関節をじっくり伸ばす気持ちよさ。
硬くなっていたところが、少しずつほどけていく。
(また行きたいなぁと駅で見つけたポスター)
最後のアーサナ。
意識はあるのに、寝ているような心地よさ。
何も考えず、ただ呼吸を感じる時間。
ヨガをすると、自分にスペースを与えられる。
余計なものを手放して、今の自分を見つめる時間。
終わったあとは、心も身体もすっきり軽くなる。
50代になると、季節の変化が心や身体に響くことが増えた。
寒さで固まった肩、なんとなく重い足取り。
でも、春の訪れとともに、少しずつほどけていくのを感じる。
新しい季節、何か始めてみたくなる。
大きなことじゃなくてもいい。
ちょっと遠回りして歩くとか、
いつもと違う服を選んでみるとか。
春は、変わることをそっと後押ししてくれる。
この季節の空気にのって、心も身体も軽やかにまいりましょう「自分を知り、進むための一歩」
自分の感情に向き合うことは、時に難しく感じることもありますが、その一歩を踏み出すことで、心が軽くなることがあります。感情を日記に書くことをおすすめします。書き出すことで、日々の中で感じているもやもやや不安が少しずつ形を成し、共通点やパターンを見つけることができます。そして、次第に「自分が本当は何をどうしたいのか?」という答えに近づいていくことができます。これはまさにセルフコーチングのようなものです。
私も毎日書き始めてから、自分の弱さや苦手がはっきりと見えるようになりました。
「なるほど」と納得できたとき、その気づきが自然に解決へ向かう流れを感じました。このプロセスを通じて、心が整理されていくのを実感しています。
次に試してほしいのは、その気づきや考えを信頼できる親しい人に話してみることです。
他の人から違った視点やアドバイスをもらうことで、思いもよらなかった発見があるかもしれません。しかし、他人の意見が自分と違うからといって、「私が間違っているわけではない」と心に留めておくことが大切です。自分の感じ方や考えは、他の人とは違うものだと認めましょう。
もし、他人の意見を受け入れるのが少ししんどいと感じたら、無理せず一度深呼吸をしてみてください。
その後、もう一度自分に問いかけてみましょう。今、自分の心はどう感じているのか?自分が本当に望んでいることは何なのか? 感情や思考を整理することで、次に進むためのヒントが見つかるかもしれません。
確かに、どんなに意識しても、思うようにいかないことはあります。それは悪いことではなく、自分を成長させるための大切な一歩です。うまくいかないと感じるときこそ、自分に優しく接することが必要です。うまくいかない時期を受け入れて、「今はうまくいかない時期だ」と認識することが大切です。
私たちはすぐに結果を求めがちですが、すべての過程には時間がかかります。進みたくてもすぐには進めないこともありますが、それも含めて自分が今必要としている時間だと思ってみてください。
うまくいかないときに心を強く保つ方法の一つは、立ち止まって深呼吸をすることです。少しでも心をリセットし、次の一歩を踏み出す力を蓄えることができます。また、小さな成功を意識的に探し、「できた」と思える瞬間を大切にすることで、自信を少しずつ取り戻すきっかけになります。
うまくいかない時期を乗り越えるためには、無理に前に進もうとしないことも重要です。時には、ただじっとしていることが必要な場合もあります。それでも、必ずその時期が過ぎた後に前進できるエネルギーが湧いてくるものです。
うまくいかないときには、自分を責めず、そのままでいることも大切です。時間が経てば、また新たな気づきや変化が訪れるでしょう。
50代女性必見!心をリセットする簡単な3つの方法
天気がくもり続きで、なんとなく気持ちも沈みがちな時、こんな話を読んでいただけたらと思います。
年齢を重ねるにつれて、新しいことへの一歩がなかなか踏み出せなくなること、ありませんか?経験が増えれば増えるほど、過去の出来事や不安を引きずってしまいがち。
「このままでいいのかな?」
「でも変わるのは怖い…」
そんな気持ちがあるのは、ごく自然なことです。
でも、大丈夫。ポリヴェーガル理論と呼吸法を活用すれば、感情を解放し、心を安定させることができるでしょう。
ポリヴェーガル理論とは?
ポリヴェーガル理論は、アメリカの神経生理学者スティーブン・ポージェス博士によって提唱された理論です。この理論は、自律神経の働きを「交感神経」「副交感神経」の二分割ではなく、さらに細かく分類し、私たちの心と体の反応にどのように影響するかを説明しています。
特に重要なのが「腹側迷走神経(ventral vagal complex)」の働きです。これは安心感や社会的つながりを感じるときに活性化し、リラックスやポジティブな感情を引き出します。逆に、ストレスや不安を感じると「背側迷走神経(dorsal vagal complex)」や「交感神経」が優位になり、戦う・逃げる・凍りつくといった反応が起こります。
ポリヴェーガル理論に基づいたアプローチを取り入れることで、不安やストレスを軽減し、心の安定を取り戻すことが可能になります。
そんな不安がよぎったら、試しに深呼吸から始めてみましょう。
心の安定を取り戻す3つのステップ
ポリヴェーガル理論によると、私たちの感情や行動は、自律神経系と深く関わっています。ストレスや不安を感じると、脳は「危険」を察知し、自己防衛のために過去のネガティブな経験を何度も思い出してしまうのです。
この状態から抜け出し、心の安定を取り戻すためには、次のステップが効果的です。
① 感情を認識し、受け入れる
まずは、自分の感情に気づくこと。
「今、私は不安を感じている」と言葉にするだけでも、気持ちを客観視でき、心が少し軽くなります。感情を無理に押し込めず、そっと受け入れてみましょう。
② 安心できる環境を整える
リラックスできる場所や時間を作ることも大切です。
・好きな香りを楽し
・温かいお茶を飲む
・心地よい音楽を聴く
こうした小さな工夫が、心を落ち着かせる助けになります。
③ 呼吸法で感情を解放する
呼吸は、自律神経を整える強力なツール。次の呼吸法を試してみてください。
◎ 深呼吸
鼻から4秒かけて息を吸い、口から8秒かけてゆっくり吐き出します。副交感神経が優位になり、リラックス効果が高まります。
◎ 4-7-8呼吸法
8秒かけて口からゆっくり吐く (花粉症の時期、せっかくだから喉から力を抜きましょう)
鼻から4秒かけて息を吸う (吸おうとせずにお腹を緩めると息が勝手に入ってくるイメージをもってみましょう)
7秒間息を止める(この時間は気持ちよさを感じやすいです!)
この方法は、心拍数を落ち着かせ、リラックスを促します。
◎ ボディスキャン
仰向けになり、頭からつま先まで順番に意識を向けながら、緊張している部分をリラックスさせていきます。心と体のつながりを感じることで、安心感が生まれます。こちらも呼吸法を使いながら行なうと容易にできるのでお試しください。
まとめ
50代のゆらぎ世代は、心も体も変化の多い時期。だからこそ、自分の気持ちに寄り添い、無理なくリラックスできる方法を取り入れることが大切です。
「まだ遅くないかな?」
そんな不安がよぎったら、まずは深呼吸から始めてみましょう。心が少し軽くなるはずです。
ただ、自分ではどうしようもない時、カウンセラーや専門医を頼るのもありだと思います。
あなたが少しでも穏やかな気持ちで過ごせるように、できることから始めてみてくださいね。
好き嫌いを越えた先に
50代を迎え、体力の衰えを感じることが増えてきた方も多いのではないでしょうか。
生産性を上げるため、つい人とのつながりを断ち切り、身の回りのものを整理してきたこと、私たちがよく経験することかもしれません。
「これ以上、無理をしなくてもいい」
「もう自分には関係ない」と感じて、思わず線を引いてしまうこともあります。
でも、その選択が、実は自分の可能性も同時に手放してしまっていたのかもしれません。
50代の私たちにできること
5年後も今の仕事を続けているかどうか、正直なところ分かりません。でも昨年、私は「マッサージ大会に挑戦する」と決めました。
もし、この挑戦が新しい一歩になるのだとしたら?
そう思ったとき、「今すぐに準備を始めようかな?」という気持ちが湧いてきました。
もちろん、まだ答えは出ていません。それでいいのです。人生には、すぐに正解が見つかることばかりではないから。大切なのは、試してみること。
私たちは「好きか嫌いか」「必要か不要か」で物事を判断しがち。でも、その先には、まだ知らない新しい何かが待っているかもしれません。
それは、思いもよらない挑戦だったり、新しい人との出会いだったり。だからこそ、ほんの少し心を開いてみませんか?
新しい可能性を感じたとき、心の中にそよ風が吹き抜けるような感覚が生まれるかもしれません。その先に、思いがけない出会いや、未来につながるヒントが隠れているかもしれません。
自分を信じて、少しだけ勇気を持って心を開く
そう言われても、「そんな簡単にはできない」と感じる方もいるでしょう。
それはとても自然なことです。
50代を迎えた今、たくさんの経験を積み重ねてきたからこそ、過去の出来事や傷が心に影響を与えていることもあります。
「もう新しいことに挑戦するのは無理」
「私にはもう必要ない」
そう思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、それもあなたが歩んできた証。
だからこそ、自分を見つめ直しながら、少しずつ前向きな変化を感じることができたら、それでいいのです。
「心を開く」とは、大きな一歩を踏み出すことではなく、小さな変化を積み重ねること。
ゆっくり、自分のペースで。
もし、心が閉じてしまいがちなときや、勇気を出すのが難しいと感じたときは、呼吸に意識を向けてみてください。
私は、呼吸法を通じて「自分の身体をコントロールできる」ということに感動しました。
呼吸を整えることで、心と体がリラックスし、ストレスが軽減されるだけでなく、心に余裕が生まれます。
簡単呼吸
鼻からゆっくり3秒かけて息を吸う。
吸った息を6秒間止める。
口から9秒かけてゆっくり息を吐く。
これを数回繰り返すだけで、心と体が落ち着き、少しずつ前を向く力が湧いてくるはず。
心を開く一歩として、ぜひ試してみてください。
あなたの未来に、新しい風が吹きますように。
つぶ」と「ぶつ」 〜 これからの人生をしなやかに生きるために 〜
日々の出来事や経験、感情——
これらはすべて「つぶ」のように、小さく連なりながら、私たちの人生を形作っています。
でも、この「つぶ」はあまりにも小さく、意識しなければ見逃してしまうことも。
何気ない日常の中にある小さな幸せや気づきも、気づかぬまま通り過ぎてしまうことがあります。
「つぶ」とは?「ぶつ」とは?
ある人が「一つひとつの出来事を “つぶ” として見ていくことが大切だ」と話していました。
「つぶ」とは、連続してつながっているもの。
たとえば、家族との何気ない会話、朝のコーヒーの香り、ふと目にした美しい風景。
スーパー銭湯での心地よい身体の開放感。上げればきりがありません。
日常の小さな出来事が積み重なり、私たちの人生になっていきます。
では、その反対は?
それは 「ぶつ」。
「ぶつっ」と切れる、突然途切れることを指します。
人間関係、仕事、考え方……これまでの流れが途切れると、不安になったり、戸惑ったりすることもあります。
でも、「ぶつ」と切ることは、決して悪いことではありません。
むしろ、何かを手放すことで、新しいものが入ってくることもあるのです。
✔ ずっと続けてきた習慣を見直すことで、新しい自分に出会えたり
✔ 執着していた考えを手放すことで、心が軽くなったり
「つぶ」としてつなげていくことも大切だけれど、時には「ぶつ」と切る勇気も必要。
どちらが正しい・間違いではなく、今の自分にとって心地よい選択をすることが大切 なのかもしれません。
1日の始まりに呼吸をとりいれて
50代になると、心や体の変化をより敏感に感じるようになります。
これまで当たり前だったことが、ふと違和感を持つようになったり、逆に大切に思えるようになったり。
そんな時こそ、朝のはじまりに「呼吸」を意識してみるのがおすすめ です。
朝、目が覚めたら、まずは深く息を吸って、ゆっくり吐く。
それを数回繰り返すだけで、心と体が整い、スッと軽くなります。
私は呼吸法に出会い「つぶ」を感じやすくなりました。自ずと「ありがとう」をつぶやいています。
呼吸は「今、ここ」に意識を戻してくれるものと言われています。疑問に思う方もいらっしゃるかも。
どんなに忙しい日々の中でも、自分の内側に意識を向けてみましょう。案外身近なところに、自分にとって大切な「つぶ」に気づきやすくなる のかもしれません。
内観することで広がる世界
内観していると、意識が自然とそちらに向かうものです。
面白いもので、内観が必要としている方々とどんどん出会う機会が増えているようです。
そして、毎朝、新しい1日の始まりとしてエネルギーを回し始める。
そんな時に、自分の内側に静かに意識を向けることで、必要な気づきやご縁が引き寄せられていくのでしょう。
これからの人生、日々の「つぶ」を大切にしながら、時には「ぶつ」と切る勇気も持つ。
そのバランスを、自分らしく探していけたらいいですね。
あなたは今、どんな「つぶ」を大切にしていますか?